資料NO. :  23
資料名  : 千葉県連絡会通信 2003年7月号
制作者  : 県連絡会事務局
制作日  :   2003/7/1

2003年7月1日発行「百万人署名運動全国通信」第68号 付録

とめよう戦争への道!百万人署名運動
千葉県連絡会通信
                      2003年7月号より発行責任 県連絡会事務局

有事三法成立糾弾!実効化・発動を阻止しよう!
自衛隊の戦争介入「イラク復輿支援特措法」をみとめるな!
万景峰号入港規制・強硬「制裁」論の危険さを訴えよう!
イラク派遣法に反対する「緊急署名」に取り組もう!


 賛同人・協力者の皆さん!残念ながら力及ばず、有事三法は成立してしまいました。
「拉致問題」が、有事法制成立の大きなバネとなったことは確かです。.しかし、闘いは終わりません。有事法の実効にはもっと多くの法整備が必要です。日比谷野音に5000人が集まった6・10集会の意義は小さなものではありません。海陸空港湾20労組は一歩も引かず、絶対に戦争協力はしないと訴えています。職場や地域での激突が始まることになります。私たちも共にがんばりたいと思います。
 しかし小泉政権は国会を会期延長し、"戦地〃イラクに白衛隊を派遣し、米軍を助けることが主目的の「イラク復興支援法」を制定しようとしています。今度こそ隊員に戦死者が出るばかりか、自衛隊が外国の民衆を殺戮することになるおそれが充分あります。また超党派の若手議員らが「専守防衛」をはずせと叫んでいるとも聞きます。この情況ではどこまで進むか心配です。
 百万人署名運動本部は、「イラク派遣法に反対する緊急暑名」に取り組むことを決定しました。時間が切迫しています。署名用紙を同封しましたので、家族・職場・地域・組合・グループで署名をできるだけ集めて送ってください。

活動報告
(1) 教育基本法改悪反対の意見広告、ご協力有り難うございました。5/20、朝日に掲載されました。残念ながら全面広告とはなりませんでしたが、すでに1400通にのぼる署名やお手紙が寄せられているそうです。賛同いただいた方に「意見広告の会」事務局よりのお礼を同封します。(団体や県事務局扱いを除きます)

(2) 6・10集会は、日比谷野音の会場が5000余の人で埋めつくされ、発言者にも会場にも、有事法制を完成させない、発動させないという熱気が満ちあふれ、最後のデモまで、法案を成立させた民主党を含めた国会議員への抗議の思いも込めて元気いっばいでした。千葉からも○○人以上が参加し、5・23集会を上回りました。12日の平和フォーラム主催の同じ野音の集会は、川田悦子さんや在日の人の発言など訴えるものもありましたが、10日に比べ人数も少なく、残念でした。

(3) 有事法制阻止船橋連絡会の6・7船橋駅頭リレートーク&パレードは、前日の三法案成立という打撃をはねのけ、100名近くの参加者がありました。船橋駅北口を席巻してトーク・ビラまきが行われ、市役所までの旗・横断幕を掲げた「パレード」も道行く人々の注目を集め、3法成立弾劾・戦争参加反対をアピールできました。ただ残念だったのは6・10集会のビラが撒けなかったことでした。

■ 最近の街宣はかなりきびしい局面も出てきています。この情勢についての2つの投稿を掲載します。

(4) 6/8の街頭行動について
 私たちは,6/6の有事法制の成立に抗議し,8日千葉市内で街頭行動を行いました。

 参加者は7人で,署名は177筆いただくことができました。“STOP!有事法制 6・10大集会”のビラも,用意した300枚余りを全部まくことが出来ました。途中,「ヨッシーとジュゴンの家」の“ユージ君”などを流しながら,マイクを4人が交替でにぎりアピールしていきました。

 「有事法制は,『武力攻撃が予測される』という政府の勝手な判断一つで一方的に先制攻撃をかけるというものです」「米国や日本は,北朝鮮へ攻撃しようと狙っています。そのために,有事法制を推進する側は『拉致問題』や『核開発問題』を利用し,これを声高に叫び,『北朝鮮敵視』をあおっているのです」と「北朝鮮脅威」論に騙されてはいけないということを訴えていきました。

 声をかけて立ち止まった人に聞いてみると,有事法制が6日に国会を通ったことを知らない人がほとんどなのです。7日に別のところでやった署名行動も同じ反応でした。有事法制そのものを知らないという人の方が多いのです。この人たちに「戦争反対の署名だ」と説明すると快くやってくれました。

 街頭署名をやっていて,「自分は有事法制賛成だ」といった言葉を残して,反発をするように去っていく人たちがこのごろ目立ちます。一方で,署名をしてくれる人が確実にいるということが私の励みになっています。

 そんな中,この日はこちらから声をかけたわけではないのに,妨害してきた人がいました。
 ビラの準備をしながら3人でいるところに,60歳前後と思われる男性が私たちの前で立ち止まりました。署名をしてくれるのかなと思って署名板を差し出すと「これで日本も普通の国になったね」「有事法制が通ってよかったね」などといって拍手するのです。冗談かと思ったら「私は有事法制に賛成だ」というのです。「なぜ賛成なのですか。賛成する人の考え方を知りたいので教えてくれませんか」というと,「北朝鮮から攻撃されたらどうするんだ」というのです。そうしたやりとりをしていたら,「反対するのは許さない,止めさせてやる」などと語気を強めて,彼の前にあった署名板を投げ捨てたのです。抗議をすると,別のところで署名を集めていた仲間のところにも近づき妨害をしようとしたのです。妨害をゆるさず,断固抗議をしたら少しして去っていきました。

 この様な人物が出てくるというのは,戦争推進側に組みするのか,それを許さず戦争反対の側に立つのかという分岐が進んでいるということによるものだと思います。この様な人物も,本当は私たちの側に獲得すべき人だと思いますが,反動側に立つ者,妨害する者に対しては,敵対を許さず闘っていかなければ,私たちの勝利はないものと思います。

 声を大にして,「北朝鮮脅威」論をうち破っていきたいと思います。そして,有事法制化の中で,「有事法制の発動を許さず,戦争協力拒否の闘いを闘っていく」腹を固めている陸海空港湾労組20団体の方々を支え,共に闘う陣形を大きくつくっていくために奮闘していきたいと思います。それから,急浮上してきた自衛隊を軍事占領下のイラクに派兵するイラク特措法案にも,全力をあげて反対していきたいと思います。
                            (ちばいちはら連絡会T.M)

(5) 5.25本八幡街宣での反応
 5月25日(日)、私はJR本八幡駅北口での京葉連絡会の街宣に参加しました。そこでの反応は、私のこれまでの経験の中で一番厳しいものでした。

 自分だけでも「敵対的」反応が三件ありました。「有事法制なんて当たり前だろうが、コノヤロー!」と通りすがりの暴言が1件、ケンカ討論みたいになり対応に時間を要したのが1件、もう1件は、呼びかけて足を止めてくれた小学生に趣旨を説明して署名してもらったところ、母親が横から出てきて「こんな小さな子どもをつかまえて何やってるのよ!」と怒鳴られました。私は、子どもの権利条約を念頭において、すかさず「お子さんにだって社会的な問題に意思を表明する権利があるんです」と言い返しましたが、母親はさらに激高し、子どもの手をグイと引いて立ち去りました。

 これらは偶然のことと思いたいところですが、有事法制反対の立場で質疑に立っていた福島瑞穂議員に対して「それでも日本人か」とのヤジが飛び、街宣でも「有事法制?賛成です」とさらりと言ってのける市民が増えているように感じます。政府、マスコミ、「救う会」等があおる「北朝鮮」敵視が一般にかなり浸透しているようです。

 私たちは今後の街宣でも、「北朝鮮」という国家がどれほど問題であっても、それに対する「戦争」や「制裁」というオプションはそもそも間違いであること、それをやったら私たちが加害者の側に立ってしまうことを1人でも多くの市民にねばり強く訴えていくほかにないと思います。
                                     
 (M.R)

掲載:2003/07/29